2015年10月20日

今日がコンクール最終日です

またまたEricネタですみません。
日付が替わって今日の1時から始まったEric Luのコンチェルト。

ファイナルで選んだピアノは、YAMAHAではなくSTEINWAY。
それぞれの予選でどのピアノを選ぶかも、演奏者の意図が伺えて興味深いです。

昨日に引き続きもったりとしたテンポで始まったオケですが、第一楽章の中盤からはEricのピアノに引き寄せられるように、弦と管の響きがひとつになりました。

「美しい」とにかく美しい。
何百回となく聞いたことのあるこのコンチェルトが、どうしてこんなに胸が苦しくなるほど音が留まって聞こえるのでしょう。

頼りなさげな細身の体なのに、長い指から出てくる音は「ひょっとして彼はショパンの生まれ変わり?」と思うほど、曲と一体化して聞こえます。

どんな早いパッセージでも一つとして弾き飛ばすことがない緻密なテクニック、おそらく追従を許さない音の美しさ、作為的ではない気持ちの込め方、どれをとっても私の中での優勝者は彼です。

コンクールの基準によって、一番ふさわしい人が選ばれるのでしょうが、それはそれ。

この演奏を聴けたことで、私の中でこのコンクールは終わったような気がしています。


ハイレベルな中で、同じ曲を聴き続けることで、こちらの耳もどんどん肥えてきます。
自分とは無縁と思って結果だけを傍観していたコンクールですが、リサイタルに足を運ぶだけでは得られなかった多くのことを教えてもらえた気がします。

全力で音に向き合って熱演してくれた、多くのピアニストに心から敬意を払います。
なにより、これだけの素晴らしい曲を後世に残してくれたCHOPINに感謝したいです。

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