今日は4時起きで大分からとんぼ返り
CASIOと「趣味なび」さんの企画によるコンサート。
5月の音楽祭ではアルゲリッチはもちろんのこと、小澤征爾やミッシャ・マイスキーなど超一流の演奏家が押し寄せます。
このアルゲリッチハウスでは、ミッシャ・マイスキーの演奏を聴くことができます。
FBの記事を読んで大分で演奏活動をなさっている坪内千恵美先生が、スケジュールを空けてホールまで来てくださいました。
牛田さんの息遣いが聞こえる2・3mの距離の最前列で、一緒に演奏を鑑賞。
可愛らしい少年だった牛田さんももう17歳とか。
ロシアの留学の話をしてくださいました。
「がっちりした演奏の印象があるロシアのピアノだけれど、実は引き算奏法なんです。
いらない所をどんどん取っていくから、ppがとてもきれいに表現できて結果的にダイナミックレンジがとても広い演奏になるんです。」
大ホールでステインウェイの演奏は聴く機会も多いけれど、果たしてこの「セルヴィアーノ グランドハイブリット」でどこまで表現できるのか!
興味津々でした。
3つの音色(いわゆる3台名器のピアノです)をボタン一つで変えられる機能があるので、ベルリングランドではシャコンヌ
3つの音色(いわゆる3台名器のピアノです)をボタン一つで変えられる機能があるので、ベルリングランドではシャコンヌ
ハンブルクグランドでは展覧会の絵
ウィーングランドでは幻想即興曲
う〜ん、なるほど!と思った曲とのマッチング。
それぞれどのピアノだと思いますか?
それぞれどのピアノだと思いますか?
ヒント:ハンブルクグランドはオールマイティーのピアノです。
幻想は、牛田さんの探究心が現れたような伏線があちこちにちりばめられた、とても斬新な解釈でした。
幻想は、牛田さんの探究心が現れたような伏線があちこちにちりばめられた、とても斬新な解釈でした。
ラッキーなことに、1月に所沢で演奏したのと同じラフマニノフの有名な18変奏曲を、アンコールで聴くことが出来ました。
アルゲリッチハウスは残響はかなり少なめ。
しかも高音の伸びはあまり期待できない電子ピアノです。
ドキドキしながら、耳を澄ましましたがさすがプロ。
あんなに音色を細かく弾き分けるとは!
クラシックを演奏するなら、キーボードより電子ピアノ、アップライトよりグランド、国産ピアノよりスタインウェイの方がいいに決まっています。
でも目の前にある楽器の特性を理解して、自分の演奏を最大限に表現できるのが本当のプロ。
牛田さんの演奏から、普段弾くことはないであろうこのハイブリットピアノの特徴を捉えて自分のタッチとマッチングしているなー、と強く感じるものがありました。
最後に、若き演奏家に向けた一言
「演奏の上達はやっぱり練習量に比例します」
実際、牛田さんは今でも最低6時間は毎日練習なさるとか。
一緒に行った生徒さんも、一杯試弾。
やっぱりみんな弾きたいんだよね!
セルビアーノグランドハイブリットピアノ。
弦はありませんが、中は鍵盤からハンマーまで、アコースティックピアノと同じ様になっています。
こんな感じ
こんな感じ
コンサートの後は、もう一人会いたかった人が待っていてくれました。
お会いするのは初めてですが、私が知らなかった父の話も沢山聞かせて頂きました。
休みの日も学校で一日器楽の練習。
お弁当(お昼だけじゃないです。夜の分まで)を父兄に届けさせてそれはすごい指導で、九州大会まで行った話。
(ここだけの話、酒のつまみを生徒さんに買いに行かせたこともあったとか)
休みとなれば、みんなを引き連れてあちこちに出かけたり、旅行に行ったりもしていたそうです。
(ここだけの話、酒のつまみを生徒さんに買いに行かせたこともあったとか)
休みとなれば、みんなを引き連れてあちこちに出かけたり、旅行に行ったりもしていたそうです。
いまではとても考えられないような、型破りな熱血教師ぶりはそう言えば私が子供の頃もずっと続いていました。
人を教え導くことの素晴らしさと喜びを、改めてこの方を通して教えられた気がします。
人を教え導くことの素晴らしさと喜びを、改めてこの方を通して教えられた気がします。