2010年03月05日

<あっという間のクリスマス> 2009.12.19

年末の忙しさの中、しかも前回のコンサートからわずか二ヵ月半という短い期間で、無謀にもクリスマスコンサートを開く事に・・・。
「楽しけりゃいいじゃん?」を合言葉にはじめたものの、ピアノってものはある程度の完成度があってこそ楽しめるものだ、ということを
師弟共々に痛感!!

クリスマスコンサートは恒例のポピュラーとクラシック、
ソロと連弾のコンビネーションです。

必然的に私はほとんど出っぱなし、
司会はやるは連弾のお相手、お客様のサポートはやらなきゃ!
で忘年会の仲居さんのような忙しさでした。

一番堂々としていたのは、はるばる市川から参加してくれた男の子。
ピアノ暦わずか4ヶ月で、私のアレンジによる「ハレルヤ」の連弾を
ダイナミックに弾ききりました!

ブラボー!!

ご近所の方も聴きにきて下さり、
終了後は自宅の二階を二間ぶち抜きなごやかに会食です。

クリコンの反省を兼ねて一年を振り返り、
この一年でどれだけ自分が成長したか、
みんなそれぞれ胸に秘め名残惜しくも納会となりました。
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<オリンピックが終わって> 2010.3.2

恐らくみなさんも一番の楽しみはフィギュアだったのでは?
どの選手がどんな曲で滑るのか?
これって、ピアノをやっている人はかなり関心度が高いと思います。

個人的に安藤美姫は、泣ける位私のツボをついてきます。

交響曲で一番好きなサン・サーンスの「第3番」
敬愛するMOZARTの「レクイエム」、
リムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」
どれも魂を揺さぶるような感動的な曲ばかりです。

あれだけの大舞台で「緊張はしなかった」というキム・ヨナ。
どういう精神構造をしているのでしょうか?
羨ましいとしか言いようがない!

科学的に分析して「上がらない脳トレ」でも
どこかのTV局で取り上げてくれると嬉しいんですがね〜・・・。

フィギュアとかけてピアノの本番と解く。
その心は?

「ずっこけても終わるまで帰ってこれない」
失礼しやした〜・・・。
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2010年03月06日

緊急報告:お問い合わせフォーム

本日、お問い合わせフォームがメンテナンス中のためご利用いただけません。
申し訳ございませんが、お急ぎの方はお電話にて御願いいたします。
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2010年03月09日

ご迷惑をおかけしました

メンテナンス完了致しました。御用の方はお気軽にお問い合わせ下さい。るんるん
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2010年03月18日

練習に王道なし!

猫最近ヴァイオリンを始めたのですが、これが想像以上に難しい。
大変なのは分かっているつもりだったのですが、ニャンコがあるいても音がでるピアノとの違いを身を持って体験しました。

ヴァイオリンは体の大きさによっていろんなサイズが選べますが、音を出すのは幼児であってもシニアであってもやり方は同じです。
ピアノは鳴らす音が沢山あるので、なんとなく弾けた気がしますが、ヴァイオリンは自分が出した後の音をとにかく「聴く」という作業がとても重要です。

練習時間を最も必要とするのはヴァイオリン・次がピアノだ、といわれるのがよく分かります。目

「キラキラ星ぴかぴか(新しい)」を卒業して名曲のワンフレーズくらい弾けるようになるまで頑張ります!
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2010年03月27日

枯れ木に花が咲きました

かわいい寒い冬もやっと終り、陽だまりに心地よさを感じるようになりましたね。

我が家の草木もいつ花を咲かそうかとスタンバイしています。
先人を切ったのは山つつじ

冷たい風をふっとばすような、鮮やかなピンクが目を奪います。

       山つつじDSC00082.JPG


忘れてならないのがガーデンシクラメン

冬の間寒い北風に耐え、淋しい庭をけなげにも飾ってくれました。

                          シクラメンDSC00085.JPG
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2010年04月06日

ピアノのお医者さん

うちのレッスン室は1Fのせいか、どうも湿気が多く除湿機は一日中つけっぱなし。台風
とうとうピアノの最高音二つが鳴らなくなりました。どんっ(衝撃)

急遽調律師の方にご連絡したらすぐに飛んできてくださって、消音ユニットの不具合まで無料で直してくださって感激!ぴかぴか(新しい)
調律も格安なのにすごく丁寧で、可愛いMyピアノのホームドクターとしては非常に心強い方です。

不具合があると、細かいところまで詳しく説明してくださるので、「弾きたいときに弾く」だけじゃなく、きちんと管理しなきゃなー!という気持ちになります。

さー、明日こそしっかり練習しなきゃ ダッシュ(走り出すさま)
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2010年05月09日

GWもおわり・・・・

長い連休がおわり、デザートを食べ終わった後のようなけだるさが。眠い(睡眠)
アリスの映画鑑賞に始まり、東京国際フォーラムのラ・フォル・ジュルネに通い、仕上げは富士五湖巡りで今年のGWは終わってしまいました。

一押しは河口湖にある「オルゴールの森
入園料は1300円とちょっとお高めですが、駐車料金は無料。
入ってすぐに、そこが別世界であることに気がつきます。
とにかくすみからすみまでハイセンスなルネサンス様式と音楽で埋め尽くされています。

手入れの行き届いた庭園を巡り、弦楽四重奏の生演奏を楽しみ、噴水を見ながらケーキセットを頂くのが私の定番コースです。


喫茶店
オルゴール池DSC00141.JPG     オルゴールの森DSC00150.JPG


今回で9回目くらいになりますが、トイレの中にまでオルゴールが設置されていたのには感激!リボン

これからの時期はバラで埋め尽くされるので、是非一度行ってみてはいかが?かわいい
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2010年06月05日

レッスンはオーダーメイド

生徒の皆さん、毎回のレッスンお疲れ様です!わーい(嬉しい顔)

今日はちょっと幼児レッスンの内輪話を。

幼児の一ヶ月は大人の何倍もの変化があります。

前回のレッスン内容を全部覚えておかないと「それ、先週もやったよ」って事になるし、カリキュラムをある程度頭に置いて指導しないと支離滅裂で進歩がないし・・・・。

という訳で、一人一人のレッスンは3〜5分くらいのプログラムを沢山組んで一回のレッスンをしています。

当然の事ながら、レッスンの前日は楽譜や教材を山積みにして子供の反応を想像しながら時間をかけてレッスン内容を決めるのですが、たまにはずしちゃって私一人がノリノリで部屋を走り回っていることも・・・・失恋

いずれにしても子供は正直です。
子供のレッスンで一番教えられているのは私自身なのかも?本
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2010年07月30日

なつかしの「リゴレット」

今夜はヴァイオリンの先生がコンミスを努める東京音大の「リゴレット」を聴いて来ました。

今日はコンサート形式でしたが、プロの声量の大きさに今更ながらに驚嘆!

白眉はジルダ役のSopが歌うCaro nome
私がまだ音大生の頃オペラ科の先輩に「初見で伴奏して」と言われて生まれて初めて伴奏した思い出のアリアです。

3幕の四重唱はリスト編曲のものを学生の頃弾きましたが、恥ずかしながら歌詞をじっくり考えることもなく「なんで四重唱なのにこんなに音が一杯あるのよ!」と不満げに練習していた記憶が蘇って来ました。
今考えると、スコアを見ることもなくよく弾いたものだ!とひそかに赤面! あの頃私は若かった・・・・・。
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2010年08月16日

満天の星

昨日、川口市科学館のプラネタリウムに行きました。三日月

プラネタリウムというよりはJAZZのBGMを聴きながらぼんやり星空を眺める
という企画だったみたいで、ちょっとがっかり。プラネタリウム

私は星が大好き!
一等星の名前や場所はほぼ分かると思っていたのに、あまりに暗い星まで投影されて探すのに一苦労。

例年だと、お風呂上りには涼みがてら星を眺めるのが楽しみだったけど、今年の暑さはいかんです!!
外に出たとたんにすごい熱気で、あわててクーラーの部屋に駆け込む私。

今年はクーラーが生命をつないでくれてる!って思いません?
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2010年08月19日

二胡を二個!

9月の大人のコンサートで、生徒さんに二胡を披露して頂きます。

二胡の伴奏はもちろん、生音を聴くのも初めてです。
何十万もする二胡を二台ももってるとか!すごい!!目

私もちょっとだけ触らせてもらっちゃいました。るんるん
もちろん騒音に近い音でしたが・・・。どんっ(衝撃)

大人のコンサートはピアノソロはもちろんですが、SOP独唱あり、二胡演奏あり、連弾ありでとても楽しみです。

でもその前に私には地獄の練習が待っていますたらーっ(汗)ダッシュ(走り出すさま)
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2010年08月23日

はじめまして、華音(かのん)です!

揺れるハート我家に待望のワンコが来ました!!犬

名前はやかなと書いてかのんです。

うんちもおしっこも全然覚えなくて、一日中かのんの後をペーパーと消臭剤をもって追っかけまわしている感じですが、何をしてもめちゃくちゃ可愛い!!ハートたち(複数ハート)キスマーク

どのくらい可愛いかというと・・・・

リボンとカノン.JPG    

まずは、紹介まで・・・・。
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2010年09月06日

華音その後・・・・

カノン、大きくなりました。リボン

まだお散歩デビューは出来ないのですが、お洋服を買ってみました。プレゼント

ピンクのひらひらスカートの方は爆笑ものだったので、ブラジルサッカーの方だけ見てくださいね。サッカー

ユニフォーム華音(1).JPG


それにしてもものすごい食欲!
あの可愛い顔からは想像できないくらいガッツガツ食べます。
うんちは成功率5%くらいですが、おしっこはほぼトイレで出来る様になりました。
子育てを思い出しながらトイレの躾をしています。
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2010年09月29日

親バカですが・・・

今日、カノンが お散歩デビューしました。揺れるハート

私が先を歩かないと前に進もうとしないので大人二人ががりで、お散歩の練習です。

血統書付きチワワなのに、毛色のせいか洋服を着ないと雑種に間違えられるかわいそうな華音・・・・。

お散歩デビュー.JPG お散歩その2.JPG

明日も行こうね!!
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2010年10月16日

ワタシ詩音♪ 華音の妹です

詩音1.JPG  かのしお(1).JPG 
   
はじめまして。

詩音と書いてシオンと読みます。

ここにきて10日がたちました。
生後2ヶ月、体重は1Kg。

4ヵ月半のカノンおねえちゃんは、大きな体でそっとワタシに飛びかかり、鋭い乳歯でガブっとやさしくかんでくれるのでわたしはいつも「きゃい〜ん」と鳴いています・・・・。

はやくおねえちゃんと一緒にお散歩行きたいです!
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2010年10月17日

オータムコンサート

今日は足立区でバイオリン+フルート+クラリネット+ピアノによる
オータムコンサートに出演しました。

10.17.JPG 10.17司会.JPG

私は、編曲・ピアノ・解説担当。

オーケストラやピアノ曲をこの編成に編曲するのはちょっと大変でしたが、みなさんに満足していただけたようで苦労の甲斐がありました。

演目は:1.モーツアルト:弦楽四重奏「狩」より
    2.グリーグ:ペールギュント組曲より「朝」
    3.バッハ:管弦楽組曲第二番より
     「ポロネーズ」「バディネリ」 
    4.モーツアルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
    5.ベートーヴェン:エリーゼのために/JAZZバージョン
    6.リスト:愛の夢

 演奏しているわたし達もほんとに楽しめるコンサートでした!

明日からは2ヵ月後のクリスマスコンサートの練習と準備にかかります。

生徒の皆さんも精一杯の練習をして、当日は思いっきり楽しみましょうね!!
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2010年11月08日

詩音もお散歩デビューです!

毎度のチワワネタですみません・・・。

ワクチンがほぼ終わったシオン、やっと地面に足を付けてのお散歩です。
詩音お散歩1.JPG      詩音お散歩2.JPG

最初はビビって「いやだ〜!」と足を踏ん張っていたけど、カノンおねえちゃんと二匹でじゃれながら歩くのでリードは絡まりっぱなし。

草っ原でおやつレストラン、おしっこしておやつレストラン、ウンチしてもおやつレストラン・・・。まるで遠足みたい!モータースポーツ

メタボチワワ路線まっしぐら??ダッシュ(走り出すさま)ふらふら
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2011年02月06日

こんな生徒さんがいます!

去年の猛暑の最中に入会された、知的な女性ぴかぴか(新しい)さん。

るんるん会話の端々に、私の知らない演奏家の名前が飛び交うほどのクラシックマニアです。

先日のレッスンの後「先生、レッスンノートが二冊目になりました!」とおっしゃるので見せて頂きました。

Wさんは毎回のレッスンの内容を細かく記録し、日々の練習に生かしています。

楽譜を載せられないのが残念ですが、一部を覗いてみましょう・・・・・目



        *********  *********
レッスン(6回目)  
                   7/10/2010

Burgmüller (1806-1874)
25の練習曲op.100-12 Adieux a-moll Allegro molto agitato

6〜 ;四分音符のパートと三連符のパートを別々のものとして意識すること。
18〜 ;展開部dolceの三連符=「静」の感じをよく守る
      ・身体を動かさない。
      ・手首も動かさない。
      ・指先だけで。
      ・親指は、押すのではなく置く。(→今後も長く続く課題)
〜27 ;in tempo前の数小節はもう少し雰囲気を出してよし。(4〜5小節も同様)
fin. ; 最後の付点二分音符はしっかり通常の長さで。そしてしっかりpで。

ピアノは左!
Kuhlau(1786-1832)
c.f.)
Haydn(1732-1809)
Clementi(1752-1832)
Mozart(1756-1791)
Beethoven(1770-1827)
Weber(1786-1826)

Sonatine op.20-1 T C-dur Allegro

8; 左の16分音符は、ひと塊で捉える(Gを軸にCとEを強調するのはNG)
譜例
8;m.d.のGとm.g.のGを続ける感じ。
      ↓すると、
9〜; そんなにfにする必要はない。
・スケール:拍を正確に。拍子を保つ。⇒一拍づつ弾いてみる。最初を強調して
譜例
     :深く弾く(指を滑らせない)


・ex.) 9〜& 38〜 ;ペダルを使っても音が濁らないということ=しっかり、キレイに弾けいること

31 均整のとれたdolceを!
38 強弱をしっかり!


レッスン(7回目)                     13/10/2010

Burgmüller (1806-1874)
25の練習曲op.100-15 Ballade c-moll Allegro con brio


・テンポ、リズムは守る、保つこと(ミスタッチよりも目立つ)
・記号は早めにみる。
・一拍、一拍を正確に保つこと(指に流されない努力を)。
特に三拍目。1,2,3のリズムは常に保つ。
・左の連打:手首を使わない。指を鍵盤から離さない。
Kuhlau(1786-1832)
Sonatine op.20-1 T C-dur Allegro

形式を考えて弾いてみる。
第一主題:C-dur (C-durのイメージ=透明感)
第二主題:(属調)G-dur (G-durのイメージ=男性的)dolce もすっきりと。
展開部 :どの曲でも一番難しいところ 展開部らしいdolceを。
再現部 :戻ってきた安心感。第二主題もC-dur

8〜& 38〜:m.g.しっかり弾く
48 ;decresc. 急激にかけないこと。(発想、強弱etc.記号を早め早めに目にする癖をつけること)
25 & 73 ;小節いっぱいfのまま
・勝手に早くならないこと(左手でリズムを打ちながら練習してみる)


 *********   **********
ひらめき
すごいですねー!
Wさんは、小さい頃やっただけ、という事でブランクがあったのでタッチや表現力を見直すために敢えて、インベンションやソナチネ、ブルグミューラーをおさらいしましたが、実際はソナタレベルの曲も弾ける実力をお持ちです。 

ここまで専門的に書くのは色んな意味でかなりの知識が必要かと思いますが、レッスンで習ったことを自分の言葉に置き換えても良いので、なんらかの形に残しておくことは上達への近道だと思い、ご紹介しました。いすペン
 
どうぞ、皆さんも参考にしてみてくださいね! わーい(嬉しい顔)因みに福田も皆さんのレッスン記録をつけておりますよ!本
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2011年03月11日

怖かったです!!

皆様、地震による被害はなかったでしょうか?

そろそろ午後の生徒さんのレッスン、という時に突然の地震でほんとに怖い思いをしました。

発生してまもなく、まだ余震が続いている時にレッスンに来たHちゃん。

レッスン室にはいると、よほど怖かったのでしょうか泣き出してしまいました。

お母様曰く「お部屋にいるのが怖くて、出てきました。」

その気持ちすごく分かります。 私も一人のときに地震にあったらと思うとぞっとします!

リトミックの最中も揺れが何度も来て、私も平常心を保つのが正直大変でした。

明日の生徒さんのほとんどが電車や車で遠くからいらっしゃる生徒さんなので、無事にレッスンができるかちょっと心配です。
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2011年03月15日

Happy Birthday・・・

今日は私のお誕生日プレゼント

でも、胸が締め付けられるようなニュースや余震の心配、ガソリンの確保、遠くの生徒さんのレッスンをするかどうか思案したり、とてもお祝いをしてもらうような気分ではいられません。

昨日のニュースで、両親が行方不明!という被災した少女の一言が心に残っています。

「今まで自分がどんなに幸せだったのかよく分かりました」・・・・・

その子は両親のいない不安を嘆くのではなく、避難生活の辛さを訴えるのではなく、悲惨な状況の中で両親や周りの人への感謝を強く感じたのですね。

「私にできることはなんだろう?」
はっきりした答えは出ないけど少なくとも、明るく感謝の気持ちを持ち続けるエネルギーがほんの少しの協力につながるのではないか。  そんなことを考えました。
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2011年04月02日

DOLCE一周年です

川口でピアノ教室DOLCEを開講して四月で丁度一年ですバー

遠くからでも通って下さる多くの生徒さんに恵まれた事を、心から感謝いたします!

生徒の皆さんが少しでも苦しまずに、楽に好きな曲を弾けますように・・・。
ここに私の存在価値があると信じて、フリーな時間のほとんどをレッスン室で過ごす毎日です。

1日の最初は被災に遭われた方のために、心静かにBACHを弾きます。

みなさんも、1日一回、心をこめたピアノを弾いて被災された方へ「無償の音のプレゼント」を
送りましょう。プレゼント
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2011年04月28日

新コーナーが始まります

お待たせした!exclamation

皆さんが発表会で弾く曲の解説記事を生徒のMさんが書いてくださることになりました!わーい(嬉しい顔)


ブログネタに困っている私をフォローして下さる事になって感謝・感謝でございます。たらーっ(汗)

名づけて「Miの音楽ツアー」るんるん


記事を読んだ方は、感想などお気軽にお寄せ頂けると嬉しいです。
記事下部のcommentという所をクリックしてメッセージをご記入下さい・

これから逐次アップしますので、お楽しみに!

  *****   *****   *****   *****

  るんるん Miの音楽ツアー    No.1
「ライムライト」
作曲:チャップリン

チャップリンの名作「ライムライト」のテーマ音楽です。
http://www.youtube.com/watch?v=sqlx_vhcb9U&feature=related
(2:23〜)

この映画の他にも自分の主演映画の音楽を作曲しているチャップリンですが、楽譜の読み書きはできませんでした。(彼が口ずさんだメロディーを楽譜にする人がいました)またチャップリンは、チェロとヴァイオリンを独学で学んだそうです。映画の中でも彼の演奏を聴くことができます。http://www.youtube.com/watch?v=ZUpiD8vEw2Y

チャップリンは(自分の)音楽についてこんなことを言っています。

「僕はエレガントでロマンティックな曲を作ろうとしたのです。僕のコメディに、僕の演じる放浪者のキャラクターとは対照的な雰囲気を与えたかったのです。音楽は、優雅さと魅力との対比であるべきで、感情を表現しなければならない。さらには、感情表現のない作品は不完全なものでしかないのです。ミュージシャンたちは僕を前に専門用語で大討論会を始めようとしたのですが、僕は音楽の素人のように彼をさえぎってこういってやったものです。音楽をそんな言葉で表現しようとしても、それは無駄なことですよ。」
                                    M.W記

☆  Miさん、ありがとうございました!

「ライムライト」はネーミングも素敵ですが、曲もとても美しいです。
でも、ストーリーはちょっと悲しいお話なんですよね。
草刈民代さんの「ダンシング・チャップリン」にも「小さなトゥ.シューズ」としてライムライトが
取り上げられている様なので、連休中に是非見に行きたいです!
上記YouTubeで始めてチャップリンの演奏を聴きましたが、独学であのバイオリンはすごいです!
時間がなくて演奏だけ聴いてみたい方は、5分過ぎくらいからご覧下さい。 福田
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2011年05月02日

第二弾は「アイ・ライク・ショパン」です

Miさんから第二号の記事が届きました!

    るんるんMiの音楽ツアー No.2

「アイライクショパン」

作曲:Pierluigi Giombini
作詞:Gazebo

宗教音楽や映画音楽で有名な作曲家で、イタリアのエレクトリック音楽の先駆者でもある父とオーケストラの第一オーボエ奏者の祖父に持つ作曲者のGiombiniは、バッハを敬愛し、イタリアのコンセルヴァトールでピアノと作曲を専攻する一方、70年代のプログレッシブロックにも熱中したという経歴の持ち主です。

彼にとって、ショパンは「至高のピアノ作曲家」でした。ショパンを「殆ど神秘的といってよいほどロマンティック」だと評し、そんなショパンのイメージが、「ピアノをこの曲の主役楽器にするというアイデアを与えてくれた」と話しています。だからこそ、初録音時のアコースティック楽器の使用は、ピアノに限定したとのことでした。
色々なヴァージョンがあるこの曲ですが、(オジサマになった)ガゼボがピアノの弾き語りをしている音源をご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=ubO16QwJROo&feature=related



☆ Miさん、ありがとうございました!

この曲名をご存じない方、シニアの方は小林麻美の「雨音はショパンの調べ」と言ったらお分かりでは?

小林麻央は海老蔵さんの奥様ですから、お間違えなく!   福田
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2011年05月10日

「アメリカン・パトロール」

みなさん、連休は楽しく過ごされましたか?

出かけた方も、出かけなかった方も充分リフレッシュされた事と思います。


      *   *   *   *   *   *   *

    るんるんMiの音楽ツアー   No.3

フランク・W・ミーチャム(1850-1896)
「アメリカン・パトロール」

http://www.youtube.com/watch?v=DK-lBi5r6Jk&feature=related
(グレン・ミラー版)

「のだめカンタービレ」で度々流れる曲の一つです。
1940年代にグレン・ミラーがビックバンド用に編曲して有名になり、吹奏楽のレパートリーとしても知られていますが、元はピアノ曲です。
アメリカ西部の民謡やディキシー(南北戦争時代の行進曲)などを様々な曲が盛り込まれている楽しい曲です。



渡邉さん、ありがとうございました!

この曲はほんとに楽しい曲です。
聴いているだけでアメリカに行った気分になりワクワクしてきますね。

アメリカ民謡などがメドレーで聴けて思わずリズムを取ってしまいます。
発表会で弾くのは、最初の有名なメロディー部分を子供用にアレンジしたものです。
ノリノリで弾いてノリノリで聴きましょう!             福田
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2011年05月11日

今回は純クラシック!Mozartのソナタです!

待ってました〜!!私の大好きなソナタです!

それでは早速参りましょう。

  *   *   *   *   *   *

      るんるんMiの音楽ツアー    No.4


モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 k 457(1784)
フォン=トラットナー夫人に献呈

この曲は、作曲の翌年、「フォルテピアノのためのファンタジーとソナタ 作品11」として、ソナタの前に「幻想曲」が付けられた形で出版されました。
現在でも、この14番のソナタは「幻想曲」の後に続けて演奏されることがほとんどです。
このような形になったのは、以下のような経緯がありました。

ウィーンに定住を決めたモーツァルトは、トラットナー家に部屋を借ります。トラットナー夫人は最初の生徒となり、その後愛弟子になりました。
モーツァルトは、夫人と非常に親しく、献呈の辞に「最も忠実な下僕W・Aモーツァルト」と書くほどでした。その結果、ソナタが出来上がる直前に、モーツァルトはトラットナー家を追い出されることになりますが、このソナタの完成から七カ月後、「幻想曲 ハ短調 K.475」が追呈されました。

当時モーツァルトの弾く「幻想曲」を聴いた人の感想が残されています。
「(略) 協奏曲を弾いたモーツァルトは優美かつ稀にみる魅力を備えていた。さらに、楽譜なしの即興演奏「幻想曲」はまったく素晴らしく、彼は才能のすべてを披露しつつ、この上なく輝いていた。」
パウル・スコダが「モーツァルトのテンポ・ルバートは、即興曲の名残である」 と述べていることも興味深い点の一つだと思いましたので、この手記を引用しました。

********************************************************************************

モーツァルトの18曲のピアノ・ソナタうち、短調の曲はこの14番とイ短調の9番の二曲だけです。

↓第T楽章の主要主題:ドー♭ミ ソ ド ♭ミ と言うシンプルな音がユニゾン(同じ音をオクターブで演奏すること)で衝撃的に出てきます。


ハ短調の緊張した感じがよく出ているところです。
(音楽を聴く決まりなんて絶対にありませんが、この主要主題に少しだけ注意を払って聴いてみるのも一興かもしれないと思います)

ハ短調は、ベートーヴェンが特に好んだ調であることから(交響曲第5番「運命」やピアノ・ソナタ第8番「悲愴」といった代表的な曲がハ短調で書かれています)、このソナタは、ベートーヴェンの先駆けと見做されることもあり、ベートーヴェンに影響を与えた曲として考えられています。

音源は、福田先生いちおし☆ミ
今年グラミー賞を受賞した内田光子さんです。

ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 k457―T楽章 アレグロ
http://www.youtube.com/watch?v=87LWNUI2-hg&feature=related

幻想曲 ハ短調 K.475
http://www.youtube.com/watch?v=2w3511cVUec&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=c0GV-CCuOFQ&feature=related(続き)



Mozartといえば・・・・トルコ行進曲? アイネ・クライネ? 40番の交響曲?
このあたりは知らない人はいないほど有名ですね。

「発表会で弾いてみる?」と私が弾くこの曲を聴いた生徒さんは、「超カッコイイ!」と一度でこの曲に魅せられたようです。

知らない人に「これBeethovenのソナタだよ。」って言ったらおそらく騙されるんじゃないかと思うほどエネルギッシュでテンションのあがる曲です。

思いっきり激情的に弾きたいところを、ちょっと知的に丁寧な気持ちに変換させて弾く所にこの曲の難しさがあります。                      
                                   福田
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2011年05月16日

ちょっと寄り道豆知識・同主調ってなーに??

Miさんから、おもしろい記事を頂きました。

同主調・・・・・? 
聞き慣れない言葉ですが、実は3歳児のリトミックでも教えるくらい簡単なことなのです。

楽しいドミソと悲しいドミソ、って表現してピアノで弾いてあげると子供達はすぐに理解し感じてくれます。

サンプルの音源を聴きながら記事を読んで是非耳からも理解していただけると嬉しいです!! 福田



   るんるんMiの音楽ツアー 番外編

同主調について少し…。

http://www.youtube.com/watch?v=pD59nWEi4GI
(内田光子)
「モーツァルトピアノ・ソナタ、第15番 ハ長調 K.545 T楽章 アレグロ」です。
ソナチネ・アルバムに入っているので、ご存じの方も沢山いらっしゃると思います。

その最初の1小節に注意して聴いてみてください。


1小節目の右のメロディーだけ、切り取って↓これに♭を三つ付けると…。


何をトリミングしたかというと、
モーツァルトのピアノ・ソナタ14番です!(音楽ツアーNo.4でご案内しましたね)

二曲とも同じ主音ですが(主音=音階の最初の音。ここでは「ド」)、別の種類の調です。
同じ主音で、別の調(長調⇔短調)を持つ調を同主調といいます。

同主調の例をもう一つ。
やはりソナチネ・アルバムにある、ベートーヴェンの二つのソナタ。
Op.49-1,2 ト短調の19番とト長調の20番です。

20番は、♯が一つ。主音はドから五度上のト長調です。
(度=二つの音同士が何個の鍵盤にわたっているか、その数を示します。なので、音が一つだと鍵盤は一個。一度です)

前回、先生にご紹介頂いたモーツァルトの交響曲40番もト短調です。

音源は 先生おすすめのアシュケナージです。
ピアノ・ソナタ19番 http://www.youtube.com/watch?v=EAqtZf-EaGs&feature=related
ピアノ・ソナタ20番
http://www.youtube.com/watch?v=2ntZ1txMH-s&feature=fvwrel

(楽譜)
20番http://imslp.info/files/imglnks/usimg/e/ee/IMSLP51745-PMLP01473-Beethoven_Werke_Breitkopf_Serie_16_No_143_Op_49_No_2.pdf
19番http://imslp.info/files/imglnks/usimg/c/c8/IMSLP51743-PMLP01471-Beethoven_Werke_Breitkopf_Serie_16_No_142_Op_49_No_1.pdf
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2011年05月18日

「いいことがありそう!」「水たまりにうつった世界」

湯山昭の作品から二曲ご案内します!



     るんるんMiの音楽ツアー   No.5

湯山昭(1932−)
ピアノ曲集「こどもの国」(1967)
第 1曲 いいことがありそう!
第14曲 水たまりにうつった世界

この曲集が発表されてからすでに半世紀経っているわけですが、未だ発表会などで定番の人気曲です。(有料ですが着メロもあります:http://columbia.jp/prod-info/COCE-36126/

湯山昭氏のインタビュー(http://www.piano.or.jp/report/02soc/pmj/2009/09/03_9266.html
をお読みになった福田先生のコメントです。
「私が特に強調したいのは、邦人作曲家の作品はすぐに絶版になることが多いのに
ほんとに何十年も前の作品なのに新鮮で、常に楽譜売り場では湯山さんの本がシリーズで並んでいることです」とおっしゃっています。
そして、「『いいことがありそう!』は、連弾バージョンも出ているので、「今度楽譜買いに行ったときに見るのが楽しみです!」 
とのことでした。
(演奏も楽しみです!)

<音源>
「いいことありそう」
http://www.youtube.com/watch?v=iqSsf1ySoa8&feature=related
「水たまりにうつった世界」
http://www.youtube.com/watch?v=GvTZecn4feQ&feature=related




湯山さんの曲は子供だけでなく(1オクターブ以内で弾けるように工夫されています)大人が弾いてもとっても楽しいものばかりです。

リズムは斬新、でもポピュラーともちょっと違った音楽性もあり、題名からしてアイデア満載・・・。
ちょっと褒めすぎ?

楽譜売り場に行くことがあったら、ちょっと楽譜を手にとって見てみましょう。
目次だけでも楽しめます!
                                       福田
posted by ikko at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

「現代音楽」は「現代」の「音楽」

    るんるんMiの音楽ツアー   番外編 その2

一般に「現代音楽」というと、難解でほんの一部の愛好家のためのものと思われているようです。しかしポピュラー音楽といわれているジャンルはどうでしょうか。日々、様々な曲がヒットチャートを賑わせ、新曲発表の度に話題になります。クラシックの「現代の音楽」も、同時代に新しく生まれた音楽としてもっと受け入れられてもよいのではないでしょうか。

かつての聴衆がリストやラフマニノフの自作自演に熱狂していたことを考えると、現代の聴衆は同時代の音楽を冷遇する傾向が強いようです。その一方で、演奏家たちは現代の曲や埋もれている作品の発掘、演奏に積極的です。カラヤンでさえ当時売れないとされていた新ウィーン古典派を取り上げ、非常にわかりやすい解釈で録音を残しました。アルバン・ベルク弦楽四重奏団は、どんな演奏会でも必ず現代の作品を取り上げます。ロシアの現役トップ・ピアニストの一人であるニコライ・ペトロフも若い頃からマイナーとされる作曲家を積極的に取り上げ、当時まだよく知られていなかったカプスーチンをいち早く紹介しました。マイナーな曲を演奏する理由を問われたペトロフは、「今やベートーヴェンやリストのソナタはマクドナルドのハンバーガーのように容易に手に入る代物と化した」と答えています。演奏家と聴衆の双方を批判したと思われる辛口のコメントですが、現代において如何に音楽が受容されているかということを指摘しているようにも取れるでしょう。
たしかに、演奏家たちの働きかけ対して聴衆の側はいまひとつといった感じです。武満徹の作品ですら、演奏会のプログラムにあると来場者数が減ることが多いといわれます。(作品だけでなく、演奏家についても同様のことがいえます)

新しい曲、新しい演奏家、新しい解釈は日々生まれており、音楽の世界も常に成長し続けています。古いもの、新しいものという枠組みに縛り付けられることなく、また偏見や先入観をもつことなく、自分自身の耳で音楽を見つけ、選択し、柔軟に受け入れていくことは、聴き手にとっても、演奏する側にとっても、そして作曲する側にとても有益なことだと思います。



以前、あるジャズピアニストがこう言っていました。

「JAZZをクラシックと区別するのはおかしい。JAZZっていうのは現代音楽だよ」

確かに、MozartやBeethovenの時代は即興演奏って当たり前のことだったし、ラフマニノフのCDには楽譜と全然違うフレーズや表現が堂々と録音されていますね。


聴くほうも弾くほうも、古典はこういうもの!ロマン派はこういうもの!無調の曲は難解で・・・。という固定概念を少し緩めて心を開放して音を聴く姿勢が大切ですね!
                                     福田
posted by ikko at 22:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月31日

いよいよベートーヴェン登場!「悲愴」です!

今回は有名な「悲愴」です。
この後も続々名曲が続きますよ。お楽しみに!


       るんるんMiの音楽ツアー      No.6


L.V.ベートーヴェン(1770 – 1827)
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」(1798年頃)
(出版は1799年)
献呈:リヒノフスキー侯爵

♪演奏♪:ヴィルヘルム・ケンプ  
T楽章:http://www.youtube.com/watch?v=A9A9b6qlBnQ&feature=related 
U楽章:http://www.youtube.com/watch?v=gX3dhiqULBg&feature=related 
V楽章:http://www.youtube.com/watch?v=E-HfAqOFhsU&feature=related 

投y譜http://imslp.info/files/imglnks/usimg/c/c8/IMSLP00008-Beethoven__L.v._-_Piano_Sonata_08.pdf

「熱情」「月光」など、標題がついたベートーヴェンのソナタは多くありますが、ベートーヴェン自身がタイトルをつけたのは、「悲愴」(1799年)「告別」(1809年)のみです。

ウィーンに出てきたばかりの頃、ベートーヴェンは主にピアノで生計を立てていました。1795年、ピアニストとしてデビューした公開演奏会での力量が認められ、貴族サロンから声がかかり(その最初の後援者の一人がリヒノフスキー侯爵です)、ピアノの弟子も次第に集まってきました。この1795年から1799年のわずか4年間で、2曲のピアノ協奏曲、作品番号をもつもののうちの12曲のピアノ・ソナタが作曲されます。

初期のピアノ・ソナタのピークの作品の一つとされている、この「悲愴ソナタ」が書かれた頃、ベートーヴェンの難聴はすでにはじまっていました。

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第3楽章 ロンド アレグロ ハ短調  ロンド・ソナタ形式

ロンド形式について少し。
回旋曲、輪舞曲とも訳されるように、「ロンド」はぐるぐる回る意味を持ちます。(ラテン語roto(回す、転がす)、フランス語rond(円、輪))
主題が挿入部を挟んで数度回帰される形式で、古典派のソナタ(ソナチネ)・交響曲などの終楽章でよく用いられます。

この第3楽章の形式は近代ロンドと呼ばれるものです。

(上記の楽譜ですとV楽章は13ページからです)
A主題 ハ短調 :1小節〜(1〜8小節が主要主題)
B主題 変ホ長調:24小節〜
C主題 変イ長調:78小節〜

三つの主題( A,B,C )とその間を橋渡す経過句、そしてコーダ(独立してつくられた終結部分)から成り立っています。主題Aはロンド主題と呼ばれ、曲中何度も出てきます。主題A,B, Aに取り囲まれた中間部のCは、クライマックスを形成し、長くなることが通例とされています。
Aの主要主題は、T楽章−序奏のグラーヴェの主題(冒頭の2小節)と変ホ長調の第2主題(50小節〜)に通じています。グラーヴェの主題は和音なので、すぐには気付きにくいかもしれませんが、メロディーを歌ってみるとすぐにわかります。コーダはこの主要主題が僅かに回想され(201〜205小節)、突然のフォルテッシモで終結します。




今回発表会でお耳にかかるのは3楽章ですが、悲愴の2楽章が弾きたくて、クラッシックピアノを始める方も多いですね。

重厚な中にもロンドとしての軽やかさもあり、2楽章を制覇した人は必ず3楽章に挑戦したくなるはず!!

                                      福田
posted by ikko at 23:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記