2010年03月05日

<二台ピアノでオーケストラを体感> 2009.9.27

かねてよりやってみたかった、二台ピアノのコンサート!
まずは会場探しに一苦労!

ちょっとおしゃれなサロンはグランド一台がほとんど。
二台設置しているのはホールか、
練習用の貸しスタジオという状況に壁を感じてしまいました。

それ相応の広さがあって、グランドが二台あって、しかも格安!

奔走した甲斐があって、やっと見つけたのは荻窪のクレモニア・ホール
ピアノのグレードが違いすぎて、音量のバランスが悪い!
と当日のリハでは冷や汗ものでしたが、
フルコンピアノの蓋を半開にするという応急措置でなんとか回避。

バッハの「シチリアーノ」に始まって、
「月の光」「ロンドンデリー」や「ドレミの歌」など
ポピュラーなものからMOZARTのコンチェルト、
私が編曲した「フィガロの結婚」のお披露目も上出来で
ソロとは違った迫力に会場は身動き一つしない静寂に包まれ
最高のステージとなりました。

中でも「カルメン・ファンタジー」と
BEETHOVENの「英雄」はアンケートでも一番人気
で、
今までにない充実感のうちに閉演となりました。

皆さん、本当にお疲れ様でした。
「是非来年もやりましょう!」と言われて
二つ返事で「そうね」とはいえない程、ニ台ピアノのレッスンは大変ですが、
多分又やる事になるかな?

おだてりゃすぐ木に登る先生ですから・・・・。

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2010年04月17日

スプリングコンサート

今日はソプラノ・ヴァイオリン・フルートとの競演で午前・午後の2ステージをこなしました。るんるん

朝起きたらなんと雪
午後には寒いながらもなんとか晴れてスプリングコンサートらしいお天気に。

選曲・アレンジから譜読み本番まで4週間もない・しかもリハーサルは当日の1、2時間というかなりの強行軍でしたが、さすがプロ!
本番はみんな余裕(内心ヒヤヒヤ)の表情でなんなく演奏しました。リボン

白眉は二期会ソプラノ歌手が熱唱したシュトラウスの「春の声
最高音は真ん中のドの2オクターブ上のド!!
どうやったらあんな声が出るのか?とみんな目がまん丸に

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応援に来てくれた真奈美ちゃん。派手なドレスと生の演奏にちょっとびっくり!
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2010年09月14日

「真夏のコンサート」

9月12日は大人の方だけのコンサート
出演された方達、お疲れ様でしたexclamation×2るんるん

暑い中、多くの方々に聴いていただいて心から感謝いたします。

毎度の事ながら、会場のセッティング、10曲近い連弾の相手、ソロ演奏、アドリブでの司会進行、正直ほんとに疲れました。

昨夜はものすごい往復いびきをかいていたそうです。わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)

終了後は出演者を交え、我家の2Fでティーパーティー喫茶店
初めて顔を合わせる生徒さんも、ピアノという共通の話題があるので、一瞬で仲良しに!

画面の可愛い女の子は、私の一番小さい生徒さん。
コンサート当日が2歳のお誕生日の佳音(かのん)ちゃん

打ち上げ1.JPG

会を追うごとに生徒さんのレベルが上がり、嬉しい反面、私も勉強が大変です。

講師演奏はやめー!を叫ぶ私を許してくれない生徒さんに感謝・・・・しなきゃいけないですよね??
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2012年05月05日

ラ・フォル・ジュルネ

GWと言えば・・・



今年もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの季節となりました。

今日は朝から頑張ってレッスンして、午後から東京国際フォ−ラムに向かいました。


まずは丸ビルでチャイコフスキーの歌曲とるんるん「くるみ割り」の連弾を聴きに。

ラ・フォル・ジュルネは周辺会場で様々なコンサートが繰り広げられますが、今年初めて事前にリサーチして、空き時間に周辺コンサートにも顔出し。

ラフマニノフ・チャイコフスキー・ムソルグスキーなどの直筆を見れたのは予想外の収穫です。
ラフマニノフやムソルグスキーの楽譜はまるで定規をあてて書いたように几帳面。

作曲家にとって楽譜はそのひとそのもの。
楽譜は手紙と同じようなものです。
ひとつひとつの音譜の書き方に人柄を感じ、作品への親近感がより湧いた気がします。

ラフマニノフの前奏曲「鐘」の楽譜です。

前奏曲image.jpeg



国際フォーラムでの本日の演目はるんるんラフマニノフの「ピアノ協奏曲3番」
大変な難曲ですが、オケをリードする素晴らしい演奏でした。


春から音楽科に入学した生徒の先生が、ヴァイオリンの伴奏で親子出演するというので、ラフコンの後大急ぎで再び丸ビルに向かいました。

移動に時間がかかり途中からの鑑賞になりましたが、ちょうど向かいのカフェの席が空いていて奏者の真横からのベスポジをGET!
コーヒー片手にじっくり聴くことができました。

原image.jpeg

 
るんるんリムスキー・コルサコフ:バレエ音楽「シェヘラザード」
 るんるんラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲 第18変奏
  るんるんショスタコーヴィチ:ロマンスetc.

お目当ての「シェヘラザード」はほんの一部分だけでしたが、さすが親子共演だけあって息はぴったり。
ヴァイオリニストの娘と、ピアニストの父!
なんて羨ましい・・・。

超絶技巧の演奏に、みんな微動だにせず聞き入っていました。
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2012年08月31日

クラシカルなJAZZとJAZZYなクラシック

昨日とても面白いコンサートに行きました。

浜離宮朝日ホールで中野翔太・松永貴志による2台ピアノコンサート
前半はそれぞれのソロ・後半は2台ピアノによる演奏で、トークあり笑ありでとても楽しいものでした。

おもしろかったのは、2台ピアノで演奏しているのに、JAZZの松永さんは8ビート、クラシックピアニストの中野さんは4ビートでリズムをとっている所。

リズムのとり方も、中野さんは腰でしっかり軸をとりながらの揺らぎ、松永さんはオヘソから踊っているみたい!
それでもぴったり息が合っているのは、どちらも自分の音楽を楽しんでいるからかな?

久しぶりに巷に出てその暑さにちょっとひるんだけど、12月にやる大人のクリコンの会場浜松町の「ン・ミケーレ」でランチ。
何度来てもこのお店は素敵です!
スタインウェイ、早く弾いてみたいです!


さー、明日はいよいよ発表会です!
福田の講師演奏のドレスもお楽しみに!!(間違っても石なんて、投げないよーにね!)

「練習は大変だったけど、楽しかった!」とみんなが笑顔で言えますように・・・・・・。

連日準備の為に睡眠不足で、今日はちょっとフラフラです。

寝つきをよくするためにめったに飲まない缶ビールをグビっと飲み干しブログを書いています。
なーんて、単なる前祝ですよ!!
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2012年11月27日

ツィメルマン・リサイタル

   今日はツィメルマンのリサイタルるんるん

埼玉に来てやっと3年、リリアでのコンサートは初めて。
ツィメルマンは3回目だけど、最後に聞いたのはサントリーホールでのシューベルトの即興曲全曲

あまりの音色の美しさにしばらく席を立つことができなかった・・・・。
愛妻家らしく、演奏旅行にはいつも奥様が同行。鍵盤の上で結婚指輪がキラリぴかぴか(新しい)



今日の演目はDebussyの映像と前奏曲第一巻から数曲
後半はシマノフスキーの前奏曲
Chopinのソナタ第3番

リハーサルが延びているとのことで、入れない人でロビーは一杯
リサイタルの曲には10年かけるらしいのに、リハにもこのこだわり様
期待はますます高まります!


「そうだ、咳止め飲んでこなかった!」
一旦ホールを出て駅でフリスクを買って、大急ぎでホールに戻る
「残り五部しかありませーん!」という声にあわててプログラムを買い、駆け込みで自分の席へ


あれっ???   私の席に知らない女性が座っている・・・・

恐る恐る「あのー、」とチケットを見せるとその女性は「あ−、」と言って2列前の席に移動
(あのさー、普通そういう場合って「失礼しました。間違えました」くらい言うんちゃう!!)

開演前にツィメルマンから私たちにメッセージ

「先日私の演奏会を一部の聴衆が最新の機器で録画し、それをYouTubeにアップしました。
それを知ったレコード会社は私との契約をキャンセルしてきました。私と録画した本人とレコード会社の間で訴訟問題に発展し、社会問題となりました。演奏家は最高の時間を聴衆と分かち合いたいと思ってステージに立っています。どうか、私の気持ちをわかってください。」というような意味合いの事でした。


アナログからどんどんデジタルになっていく今の世の中。
いろんな事を考えさせられるおもーいメッセージでした。


さー、いよいよ演奏が始まります。

ツメルマンの円熟さが伝わるような繊細な演奏。
年はとっても素敵な風貌は変わりません(個人的にはピアニストの中で一番のイケメンだと思っている)


息をのみこむのも気がひけるような静寂の中でDebussyの音が重なり合い、そして一つ一つ消えていく。
このホールの中は異次元空間
ピアノの音がまるでオーロラのように空間をゆっくりと動いていきます。

絶妙なぺダリング
フレーズの最後の音が消えていく瞬間まで、責任を持って聞いているのが伝わります。
時折空いている左手で、テルミンを演奏するかのような仕草


みんな微動だにしません。
ただ一人を除いては・・・・・・・。

誰だ目exclamation&question  うっ!先ほど私の席に座っていて前の席に移動したおばさん!
トランス状態で体を前後左右に揺らすわ揺らすわ
ツィメルマンに併せて一緒にピアノを弾くふり(リズムもテンポも音域も全く、あっていない!)
演奏が終わるとオペラグラスでツィメルマンの姿を追う所を見ると、熱狂的ファンなのでしょう。

後ろの席の方が耐えかねて2度ほど肩を「トントン」とたたいて注意しますが、全くお構いなし

お気の毒にその方は、せっかくのいい席を離れてほかの席に移動されました。

休憩時間に「周りのみんな迷惑してるから係りの方に言って来よう!」ということで私も事情を話しに同行。

係員がチケットの提示を求めると、やはり異常行動の女性の席は、別の場所でした。
「手元が見えない席だったから」・・・・・ 気持ちはわかるけど・・・



間際で取ったチケットにしては鍵盤もばっちり見える最高の席なのに、とんだハプニングだったけど後半はほんとにゆっくり演奏に集中できてよかった!!

美しいChopinでした。

10分ほどかかる1楽章
感動しても、拍手しないでよ〜。4楽章まであるんだよ〜・・・・

「あー、やっぱり・・・」

そんな拍手にもツィメルマンはニッコリ

2楽章が終わってさすがに拍手がないと、今度は「あれ?拍手しないの?」と言わんばかりの笑顔をみんなに向けて場内から笑いと拍手が

し〜んとした場内に響き渡る咳に「ん、もー!いいところなのに。咳止め飲んできてよ」とイラっとする私は凡人

ツィメルマンは、ご自分も曲間に咳をして横を向いてまたニッコリ

ステージ上でこの余裕、このやさしさ。ピアノの音にそのまま現れています。



これまで、ソナタ3番の2.3楽章は終楽章を早く聴きたいという気持ちから、あまり感動したことがなかったけど、こんな美しいChopinのソナタを聴いたことがありません。

最強音でさえ、腹八分の音量
なのに、お腹が一杯になるような感動です

一度限りのコンサートに、高いお金を払う価値はここにあります。
YouTubeでは、絶対にこの感動は得られない


というわけで、大人の皆さ〜ん!

12.22のクリコン、頑張りましょうね!
生演奏の素晴らしさを来てくださるお客様にしっかりお伝えしましょう揺れるハート
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2013年04月20日

チェン・ミン 二胡コンサート

今日は初めての二胡のコンサートを聞きに渋谷に。

チェン・ミンさんのファンクラブ・マネージャーのAさんのご厚意でとてもいいお席をプレゼントしていただきました。


開演前真っ暗になったかと思うと二胡が流れてきて、ステージ中央にチェン・ミンさんが


「わっ、細い!モデルみたい!」


アコースティックな音を想像していたのですが、バックには10数名の二胡、その前にはギタリスト、隣にはチェリスト

左側に男性のハーピスト

パイプオルガンの音?  えっ?このホールにあったっけ?
仕掛けは二胡の音を何度も重ねてオルガンの音色をだしたとか! 驚きです


華やかなオープニングが終わって、前半のクライマックスは「リベルタンゴ

あれっ?このバリバリピアノ弾いてるイケメンって、さっきハープを弾いていた人?

そして、そのちょっと前はバイオリンのソロをやっていた人・・・・。


一人で3役!   ありえないよ〜・・・・・・、しかもそれぞれがすごい腕前

いるんですね、千秋先輩みたいなパーフェクトな人って!



チェン・ミンさんの二胡はとても起伏があり表情豊か

フレーズの最後に思いを込める、そんな演奏だと感じました。


本日登場した楽器は二胡・ギター・チェロ・ハープ・ピアノ・バイオリン(ビオラかと思ったのですが)

すべて弦により音が出ます。

二胡・バイオリン・チェロは弦をこすって音をだし、ハープ・ギター・ピアノは弦をはじく、あるいは叩いて音を出します。

今日のコンサートではこの違いがよく伝わってきてとても面白かった。


二胡やチェロは弦をこするので音の最後まで自由にボリュームや音色、音程を操作できますが、後者の楽器は音を出した後で、そういう変更や訂正はできません。

ギターだけは、はじいた後でビブラートやポルタメントはできるのでその中間と言う感じでしょうか?

前者は音が消える間際に、後者は音が出た瞬間に一番の美を感じながら、今日の演奏を聴きました。


こんな貴重な体験をさせてくださった生徒さん、Aさんに心から感謝!

チェン・ミンさんの、音へのこだわりをいつも見ているからでしょうか、Aさんはピアノ歴が短いのに人を魅了するピアノを演奏します。

今年も発表会でも、きっと一番人気の演奏をしてくれることでしょう!!
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2013年05月05日

ラ・フォルジュルネ2日目

5月4日、昨日に引き続き今日は午後から最終公演まで半日、国際フォーラムで過ごすことに


昨日よりずっと暖かく、人出も多いようです

やっぱりこのイベントは汗ばむ陽気と、ごった返すほどの人ごみがないといまいち盛り上がりません

こんな素敵な野外ステージもあります

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最初の公演は、私が一番楽しみにしていたサン・サーンスの3番
これさえ聴ければ、本望・・・・黒ハート


ュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
サン・サーンス 「交響曲第3番/オルガン付き」


オケは読売交響楽団・指揮は川瀬賢太郎

正直言って・・・・



           もー、最高でしたexclamation×2

学生の頃から、全ての交響曲のなかで一番好きな曲です

サン・サーンスはオルガン奏者なので、BACH的な対位法のメロディーが随所に出てきてそれは素晴らしい曲です!

安藤美姫も、この曲をフィギュアで用いました。


120%の満足度の演奏の後は野原みどりさんのピアノソロ


ラヴェル   「前奏曲」「水の戯れ」
フォーレ   「ノクターン5番・6番」
フランク   「前奏曲、コラールとフーガ」


この公演は120人ほどの小さな部屋でしたが、天井が低いためだと思いますが折角の音の余韻がいまいちしなかったのが残念です。
冷静で、かっちりとした弾きこなしは見習いたいです。


会場を出ると、ラジオのトークライブもやっていました

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次の公演まで少し時間があったので、展示ホールで福間洸太朗さんのピアノ
「ショパン協会賞」を受賞されたとかぴかぴか(新しい)
とても柔らかく純度の高い美しいピアノでした!!
こんな中庭みたいに広いスペースで、これだけの音に聞こえるということは、ホールのスタインンウェイだったら、どんなに美しいことでしょう・・・・かわいい

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ラ・フォルジュルネでは、こういったチケットの半券があれば無料で聴ける公演もたくさんあります

「アラベスク」と「雨の庭」の後アルベニスなどスペイン物を二曲聴いた後で、次の公演の為中座


会場はまた5000人の大ホールに戻ります

3つめの公演は、オールラヴェルプロ


ラヴェル  「亡き王女のためのパヴァーヌ」
       「ピアノ協奏曲 ト長調」
       「ラ・ヴァルス」


ピアノは小山実稚恵さん

ダイナミックはピアノ演奏をする方です。
ピアノ協奏曲は昨日も聴きましたが、小山さんのほうがちょっと生真面目な弾き方だと感じました。

2楽章は左手の対旋律もよく歌っていて、3楽章も細かい音の一つ一つまではっきり聞き取れるような丁寧な演奏です。

この曲の3楽章を聴くといつも「ゴジラ」のメインテーマに聞こえてしまいます(笑)
きっとみんなもそう思ったはず!!



「ラ・ヴァルス」で盛り上がって終わったところ、鳴り止まない拍手の後サプライズで、なんとなんと


      指揮者として有名な、佐渡裕さん登場目

    ラヴェルの「ボレロ」を振ってくれました!!

もう、会場の熱気は最高潮

    プログラムの演目よりよかったexclamation


佐渡さんはラルムー管弦楽団を17年間指揮していたそうで、団員の中には感激のあまり頬を濡らす人も・・・・

佐渡さんのお人柄でしょうねハートたち(複数ハート)

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さて、楽しかったこのイベントもこれで最後

この音楽祭で、この人のピアノを聴かないわけには参りませぬ

そう、音楽祭の顔   ピアニストのベレゾフスキー!


デュカス   「魔法使いの弟子」
ラヴェル   「左手のための協奏曲」
        「ボレロ」

ベレゾフスキーは、「まだまだ弾ける」という余裕のテクニックを感じさせる演奏で、いつも安心して聴けます。

両手でも難しいパッセージを左手だけで、しかもオケにまけないボリュームと王者の風格でなんなく弾ききりました!

最後の「ボレロ」は演奏だけでなくライブドローイング付き

白い紙にリアルタイムに書かれた絵が、時にはアニメーションを交え、紙を切り抜いたり破ったりするのがプロジェクターで映し出されます。

これがなんともシュールすぎて、会場は一気に白けムードに。



前の公演で聴いたボレロの感動がすごかったせいではないのですが、やはり音楽が主役

まるでBGMのように扱われたことが、オケの団員に申し訳ない気がしたのは私だけではなかったと思います。

本来ならば映像には、ボレロのテーマを演奏する各パートの第一奏者の姿が映し出されるはず!


   演奏が終わった後には神聖なステージに、破り捨てられた紙の残骸が散らばって・・・・


という期待外れのハプニングはあったものの、今年も音楽の素晴らしさを体中で感じることができました!!

演奏者にもスタッフにも、一緒に静かに聞いたすべての聴衆にも、感謝の気持ちで一杯!!!


今年は何故か同じ演目が多くて

   ラヴェル「ピアノ協奏曲」 二回
 
       「ボレロ」    二回

   デュカス「魔法使いの弟子」二回


   サラ・サーテ「カルメン幻想曲」二回


   聴き比べができるのも、ラ・フォルジュルネの魅力の一つです

   


余談ですが、娘のお腹の赤ちゃんは、ハイテンションな音楽になると盛んにお腹を蹴っていたそうです。足

       将来有望

来年は「0歳からのコンサート」に参戦かなexclamation&question
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2014年01月12日

推薦コンサート

今日はTちゃんの推薦コンサート

オーデションに合格した1年から4年まで、8名の学生による演奏会いす

プログラムの最初から聴きたかったけど、
お昼までレッスンなので遅刻は必至時計

3連休ということで、案の定道路は渋滞・・・・


私だけ大学の前で降ろしてもらいTちゃんの出番の直前、
Mozartのソナタの第一楽章の途中でやっとホールに到着!


さー、いよいよTちゃん登場

先日発表会で熱演した「熱情」第一楽章です


  いい! すごくいい!!

スタインウェイの華やかな高音と、ズシンと響く低音のバランスが心地よい
吸い付くように指先がしっかり鍵盤をとらえて、技巧的なパッセージも軽やか〜

間のとり方も、いつもよりずっと自然で自分の演奏になっている!

   音がビンビン私の胸に飛び込んできて揺れるハート

    
        ブラボーexclamation×2

お疲れ様、今日はゆっくり休んでね

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全ての演奏を聴いて、車に向かったところ・・・・・・ 駐禁の紙がペタリどんっ(衝撃)

近くにパーキングが見つからなくて演奏時間も迫っていたので、
 主人は路上駐車してしまったらしく


     あーあ、ついてないね

       今日は主人のお誕生日なのに・・・・・

お昼のとらずに駆けつけたので、途中でゆっくり食事
ちょっとはショックが癒えたかな?


新年ということで、お菓子やお茶など沢山のお心遣い有り難うございました!

とってもきれいなアレンジメントが、お教室に春を運んでくれますプレゼント

お花大好きな私は、レッスン室にお花があるだけで、とても幸せな気分に

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2014年02月17日

フェリーチェコンサート

昨年から噂には聞いていたコンサートホール「フェリーチェ

蕨駅から徒歩10分、教室からは5分という距離に音響のいい素敵なホールができたとあって、かねてから興味津々


生徒さんが手配してくださり、3人の大人の生徒さんと一緒に聴きにいきました。

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ここの売りはなんと言っても3台名器と言われる「ベーゼンドルファー」そのなかでも最高ランクの
インペリアルという仕様のピアノ

横山幸雄さんのコンサートでまじかに見聞きすることはあったものの、290cmという大きさはちょっと怪物のような大きさです。

特徴は通常のピアノの最低音ラの音の下にさらに9本の鍵盤がある事。
そこはすべて黒鍵(通常の幅になれたピアニストの誤打を防ぐためです)
真っ黒だからわかりにくいかな?下のドまで鍵盤があります。

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もう一つは、側板がグランド特有のカーブを描いているのではなく、角ばっていることです。

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今日は好きなだけ、試弾もできたんですよ!!
(みなさん、遠慮したのか、結局弾いたのは私とうちの生徒さん達だけでしたが)

プロによるフルート・ピアノ・ヴァイオリンと変化にとんだプログラムでしたが、みんなを驚愕させたのは
中学3年の男の子の演奏

つい先日東京音大の「演奏家コース」を受験しトップ合格の特待生というだけあって、

 ショパンエチュードOp.10-1  10-4
 リストの超絶技巧練習曲から「マゼッパ」
 ベートーヴェンの「熱情」から2.3楽章

と、演目も難曲揃い

「演奏家コース」の先輩辻井君や、金子三勇士君に続きピアニストとしてデビューする日を楽しみに応援することにします。

もうお一人、素晴らしい演奏を聞かせてくれたヴァイオリンの内藤歌子さんは、DOLCEの第一回発表会で特別演奏して頂いたヴァイオリニストの常光今日子さんの先輩との事

同じ町内にこんな素晴らしい方たちがいるなんて、なんだか嬉しくなりました!

身動き一つせず17の演目を聴き続けることはことは、結構目と肩に来ます・

なので、今日はちょっと疲れました   今日こそは2時前に寝て、若返りホルモンを沢山摂取するぞー!と思っていたのに、、このまま干物の生干しみたいになっていったら・・・   いやだ〜モバQ
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2014年02月23日

サドベリーコンサート

兼ねてより行ってみたかった「サドベリーコンサート」に行きました。

サドベリースクールとは、いわゆる普通の学校とは違い、カリキュラムや学年、テスト、授業はありません。
「人は本当にやりたい、必要だと感じたときに一番よく学ぶ」という理念のもとに、子供自らの気持ちから発したことを基に活動をします。


そのユニークな学校の生徒「花ちゃん」が今日のコンサートの主役です。

「天使の歌声」という評判にたがわず、その歌声は会場の空気そのものを浄化してくれるようです。


若干15歳とは思えない見事なMC
言葉の一つ一つにも心の深さがうかがえます。

木村先生のアレンジ&ピアノ、常光先生のヴァイオリンはもちろん素晴らしく、あっという間の4時間でした。

最寄駅は「サザエさん通り」で有名な桜新町

サザエさんと一緒だと、誰でも小顔に見えます!


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2014年03月26日

小澤征爾「フィガロの結婚」

待ちに待った小澤のフィガロを聴きに上野の文化会館に行きました。

「フィガロ」はわたしにとって非常に思い出深いオペラ

音大の二年の頃先生に「文化祭でオペラ科と二期会のメンバーでフィガロ全幕やるけど、ピアノ伴奏やってみるか」と言われオペラのオの字もしらないのに「はーい」とやらせていただき・・・

難しい曲ほど燃える、ほんとに何もわかっていなかった若かりし私・・・
そんな自分を抜擢してくださった今は亡き恩師に、いまさらながら感謝


私の過去録はこのくらいにして、

さて、心配だったのは小澤の体調

体調不良で代役が指揮した場合も払戻しなし!という条件付きのコンサートでした。
決して安くはないチケット代だけに、「万が一小澤じゃなかったら・・」とは思いましたが、チェンバリストと二人で交代で振るという珍しい形ではありましたが、小澤登場!!!


オペラで一番ワクワクドキドキするのが、幕が開くまでの序曲

小澤が指揮台に立つ  
 早ければ早いほど面白い、と言われるハイテンポな序曲

会場のみんなが待ちわびた3時間にわたる、オペラの幕開けです!

こんな魅力的な序曲をMozartは本番の前夜、一晩で書き上げたとか(私はひそかにMozartは宇宙人だと思っている!)

今日のオケは小澤塾のメンバー
若手の演奏家ばかりですが小澤のおめがねにかなっただけあって、弦はもちろん、管も安心して聴けるとてもハイレベルな演奏!

一糸乱れず、よく鳴るオケです。


フィガロはオペラブッファ(喜歌劇)
ストーリーはとてもばかばかしいものですが、音楽がとにかく素晴らしい。

有名なアリアもてんこ盛りで、特に一幕の前半は有名なフィガロの「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」やケルビーノの「Non so piu cosa sou cosa faccio」、二重唱などで息もつかせぬ勢いでいつの間にか、目は指揮者ではなく舞台にくぎ付け。

気が付くと指揮者が小澤からチェンバリストに代わっていたり・・・


個人的に好きなのは、二幕のスザンナとケルビーノの「開けてよ、早く」と4幕バルバリーナの「探しても、探しても」
対称的な曲調ですが、「フィガロ」というとすぐに浮かぶメロディーです。
コンテッサのアリアは全部いいですね!


有名な「手紙の二重唱」

重唱、特に二重唱はそれぞれの声のバランスが取れないときれいなハーモニーとして響かせるのはとても難しい。

いや〜、美の極致! なんとエレガントな!
みんなの期待に充分応えてくれました。


コンテッサ(伯爵夫人)のアリアはすべて素晴らしく、最後の一音まで聞き逃すまい!とホール全体、空気の流れが止まったような不思議な空間に。

呼吸をすることを忘れてしまいそうなほど、酔いしれました。


フィガロは登場人物が多く、ストーリーがなかなかつかめないのですが、結局のところコンテッサとケルビーノがいいところを持ってっちゃいますね!

今日のスザンナはちょっと知的な感じで、もうちょっとおきゃんなほうがケルビーノやコンテッサとの対比が出て面白かったかな?



自分の命のローソクを音に変えて燃やし続ける、小澤征爾の姿は神々しかった
ずっとずっと心に留めておかなくては


カーテンコールが終わって会場を出たのは22時半

一緒に行ったお友達のKさん、遠方なので自宅に着くころは日付が変わっているとか。

楽しかったね!
また一緒に行こう!!

フィガロ.jpg
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2014年05月04日

感動!ラ・フォル・ジュルネ

汗ばむ陽気!

この陽気がGWのワクワク感を高めます

有楽町の国際フォーラム口を出ると、もうそこは別世界

明らかにクラシックファンという感じの人も、そうでない人もが楽しそうに行きかう、国内最大の音楽祭の会場です。

野外ステージでは芸大生による弦楽四重奏に大勢の人が耳を傾けます
すぐに終わってしまったけど、音色の良さが際立つ素晴らしい演奏でした。

今年の野外ステージ

野外ステージ2014-05-03 17.05.07.jpg

最初の公演は
るんるん小山実稚恵のピアノ  ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」
以前にも聴きましたが、小山さんの演奏は、とても繊細で且つ男性的
一つ一つのバァリエーションが変化に富んでいて、オケとの難しいリズムの掛け合いもお見事!

るんるんブラームス  「ハンガリー舞曲」 第1第4・第5番元々はピアノ曲ですが私が大好きな1番と、特に4番はオケの方が情感が込めやすいですね。

続いて2つめの公演にはベレゾフスキー登場  
るんるんラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第二番」
彼のピアノは毎年聴いていますが、スーパーテクニックは相変わらず健在
以前よりppがとても美しくて、ちょっと別の一面を見たような・・・。

一楽章はテンポ感が合わなかったのか、オケがちょっともたついて聞こたのが残念。
鳴り止まぬ拍手にアンコールで答えてくれたベレゾフスキー

楽譜を片手に「Doream of love」と言って弾き始めた愛の夢
彼には簡単すぎて、ちゃんと暗譜をしたことがなかったか、しっかり楽譜を見ながらそれでも早いパッセージは疾風のごとく軽やかに・・・・・


合間にはエリアコンサート(フォーラム以外にも各所で無料のコンサート会場がいくつもあります)としてパソナの水上ステージへ

るんるんベートーヴェンのスプリングソナタ
ソリストの真ん前でばっちり鑑賞

スプリングソナタ20140504022320.jpg


水上ステージということで、ソリストと私の間にはこういう池が張り巡らされていて、ヴァイオリンの音に誘われて鯉が気持ちよさそうに泳いでいるのが見えますか?

水上ステージ2014-05-03 18.15.39.jpg


次は・・・
さー、いよいよお待ちかねの演目
るんるんシューマンの「ピアノ五重奏曲」
本音を言うと、この後のアルゲリッチよりもこれを聴くのが楽しみだったのです。

シューマンの代表作ともういうべき名曲なのですが、難易度が高いのでしょうか、あまり演奏されることが少なく、生で聴くのは今日が初めて!

力強いユニゾンデ始まる第一楽章 これがシューマン節!!!
ため息ともつぶやきともとれそうな葬送的な二楽章
ビオラの音色がとても効果的に情感を盛り上げます。

力強い3楽章が終わり、終楽章の後半、壮大な二重フーガが流れるころには私の感動はMAX
「あー、もうすぐ終わっちゃう・・・。もっとずっと聴いていたいのに・・・」

余韻を引きずりながらも次の公演まで時間があるので、展示ホールも覗きに
きれいにデコレーションされたお花ですが、注目すべきは下の部分・・・
ト音記号や音符があしらわれて、とってもかわいい!

展示ホール2014-05-03 21.25.50.jpg

洗足の学生がサクソフォーンオーケストラでパガ狂を演奏しているのをバックで聴きながら、展示してあるローランドの電子ピアノを試弾
グレードも高かったのでしょうが、タッチも音色も思ったよりずっと良かったです。
ただ、このレベルのローランドを買うのであれば、探せば中古のアップライトが買えるかも?



夜の22時半になって、本日最後の演目
大御所、アルゲリッチ登場です

アルゲリッチが舞台に現れると歓声が(クラシックの舞台では珍しい事です)

最初はるんるん「春の祭典」の二台ピアノ手元を移す巨大スクリーンでタッチもばっちり鑑賞
ピアノを完全に打楽器化して、アルゲリッチの指は打楽器を力強く叩く、まるでバチのよう
第3関節は凛と高く、指はまげずにまっすぐ伸ばし脱力した状態で、ものすごい勢いで打鍵する独特のタッチ(生徒の皆さんはマネしないように)

二曲目は るんるんサン・サーンスの「動物の謝肉祭」
何がすごいかって、ソリストの豪華な事!

ピアノはアルゲリッチと酒井茜、ヴァイオリンはクレーメルと堀米ゆず子、ビオラは川本嘉子、コントラバスが吉田秀

こんな豪華キャストで演奏をきけたなんて、とっても幸せ!揺れるハート

演奏中もソリストは始終笑顔
それだけの実力がある人だからこそ奏でられる、余裕の音楽

楽しかった! みんながそう思っているのが伝わってきます。
音楽って、ホントに素晴らしい!!
「クラシックはよくわからない」っていう人もいるけれど、騙されたと思って来年は是非国際フォーラムに足を運んでみてください。
観光地に行くばかりがGWの楽しみ方じゃない、耳を喜ばせるのも贅沢な娯楽なんだ、ってきっとわかってもらえるはず。

アルゲリッチが終わって、帰宅したのは夜中の1時夜
遠方の人は、帰れたのかな?

今年は娘と二人で音をたっぷり楽しみました。
丸一日赤ちゃんを見てくれたパパさんにも、うちの家族にも感謝!!

今日のコンサートは頑張って先行販売で選んだだけあって、全部中央のいい席いす
どうせなら、少しでもいい音で、聴きたいですよね!
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2015年09月14日

ロイヤル・オペラハウスの室内楽、コンマス勢揃いの名演でした

今日はオールMozartプロの室内楽。
久しぶりの東京文化小ホール

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完全に日にちを間違えて、あす15日を完全休業にしていたので、
レッスン日時の変更に、真っ青!

今日はオリジナルではなくアレンジ版ということだったけど、
恥ずかしながらDdurのディヴェルティメント以外は初めて聴く曲ばかり。

私にとっては原曲同様です。

コンバスが入ったディヴェルティメント、初めて聴いた!!

後半の「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」の二楽章は
「ジュノム」を彷彿させる世にも美しいメロディーの連続!

アンコールはチャイコの「フィレンツェの思い出」より第4楽章
白鳥の湖のメロディーが度々顔を出します。

ファーストヴァイオリンは弦を切るほどの熱演。
Mozartではバス音だけ奏でていたチェロも、コンバスも生き生きとメロディーをバトンタッチ

楽しい、楽しい!

楽章が終わるたびに拍手したい気持ちをぐっとこらえて・・・。


生徒さんにも聞かせたかったなー。

「ピアノは一台でオーケストラ!」
これ、私のHPの売り言葉ですが、それを実感するには
ピアノだけ弾いたり聴いていては絶対ダメ!

各パートを異なる音色で演奏する、室内楽が一番わかりやすいのです!

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2015年10月25日

三輪昌代さんの室内楽コンサート

秋のコンサートラッシュ。
来月までコンサートやセミナーで、私のカレンダーは賑やかです。

久々のオペラシティ。
いつ来ても異空間。
上質な雰囲気の中でゆったりとした時間が流れます。

今日は三輪昌代さんの室内楽コンサート。

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Mozartのディヴェルティメントに始まり、ラフマニノフの「悲しみの三重奏」

とろける様に柔らかいスタインウェイの音色は、チェロととてもよく調和していました。


ヴァイオリンとチェロによる室内楽のあとは二台ピアノ

Debussyの「小組曲」 (二台ピアノによる演奏は初めて聴きました)

「くるみ割り人形」と盛りだくさんのメニューです。

驚いたのは、曲のイメージでドレスも髪型4回もお色直しされたこと。

お着替えの合間にはヴァイオリンとチェロによるBACHのインベンションの演奏が。

これが実にいい!!
BACHを弾くには、室内楽を聞くのが一番です!


夕方からはお友達の先生のお宅で、アンサンブルの録音。

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サンプルの音源ができたので、クリスマスコンサートの練習は、これでばっちり!
頂いた夕飯の和食もケーキも美味しくて、今日も充実感いっぱいの休日でした。

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2015年11月01日

身の丈にあった曲でいいから、迷いのない演奏をしたいです!

「自分が弾きたいと思った曲を、確信を持って弾くこと」本番が楽しくなるにはこれしかないかな?って思いました。

「いつこの秋の音楽祭」真っ最中です。
毎週末コンサートが続きます。

今日は南麻布で栗原麻樹さんのコンサート。

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普段縁のない広尾駅で降ります。

大使館ばかりずらりと並んだ案内図!

お友達の先生たちと最前列を占拠して、穴が開くほど鍵盤を見つめます。
今日の演目はプーランク、ラベル、ドビュッシーなどフランスものとハイドンのソナタ。

小気味いいほど動く指からはじかれた音が、鍵盤で踊っているようにみえます!

とても新鮮なラベルの「ソナチネ」、ドビュッシーの「喜びの島」。

聴いていてとても安心感のある演奏です。
心の中で、何度も「ブラボー」を連発!



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聴いている人を安心させる演奏。
それって技術だけではなく、「私はこう思うのよ!」
というエネルギーが伝わっているということなんだと思います。

本番と聞いただけでドキドキしてしまう自分ですが、次の本番は
「いさぎよい演奏」をしてみようかな?と思いました。


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「早く帰ってピアノが弾きたくなったね!」
といいながら、いつものように居酒屋でイーティングになった私たちでした。
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2015年11月15日

人間性の高さが伝わる、ピリスの演奏

クリスチャンではないので、安息日はなしです。
今日も朝からレッスンですが、日曜日は大人だけなのでいつもよりリラックスムード

「クリコンでこれ弾こうと思うんだけど」
とシューマン=リストの「献呈」を弾きはじめたら、声楽出身の生徒さんが「僕、昔歌ったことがあります」
と一緒に歌ってくれました。

楽しい!!
こういう自由な遊びができるから、大人のレッスンってやめられません!!

 
午後はお友達の先生と、ピリスのコンサート

さいたま芸術劇場は初めて行ったけど、ウワサ通り響きのいいホールです。

ピリスの音は、ピアノがハンマーで弦を叩いていることを忘れてしまいそうなほどまろやかです。

ペダルがばっちり見える席だったので、怪しいおじさんのように、目は足元に集中!
絶妙なソフトペダルの使い方!
うでも体も無駄な動きは全くなく、まるでテルミンを奏でているような柔らかい演奏です。

なんと言っても本日の白眉はBeethovenのOp.110のソナタ。
曲自体もスピリチュアルなのですが、ピリスが更にその精神性を崇高なものに高めます。

「指導というのは相反する二つのことを同時に教えなければならない。
一つはルール、もう一つはルールの中で自由にさせること。
だから、受け取る側にはいつも余白を残しておかなくてはならない」

演奏後に語ったピリスの言葉です。

生徒さんにレッスンするときに、つい熱くなってしまう私には、ハッと目が覚めるような言葉でした。

こんな素敵なコンサートにさそってくれたあけみ先生に感謝です!

レッスンの情報もたくさんいただき、上機嫌で別れたのに、
気が付くと、帰りは逆方向の電車に乗ってしまっっていた私。
いつも使っている路線なのに、これはすごい!(って何が?)


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2015年11月23日

ピアノの音の美しさは無限です!

4連休最後の今日はWコンサート

夕方までは野上裕美子先生と、ショパンコンクール本選出場のお嬢様が出演するメープルコンサート

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プロからアマまでハイソな方々のピアノサークルですが、レベルの高さに驚きます。
ひとつひとつの音を大切に弾く裕美子先生のショパンに心癒され、何の心配もなく堂々と演奏されるお嬢さんのショパンに高揚した気持ちのまま会場をに。

オペラシティーではショパンコンクールの優勝者チョ・ソンジンさんのリサイタル

クリスマスツリーが飾られとても華やかです。

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Youtubeではそこまで聞き取れなかった実力のスゴさに、テンションはMAX!
ソンジンさんのppは例えて言うと、水面にひらりと落ちた葉っぱで波紋が広がっていくような感じ。

体にも指先にもほとんどエネルギーを感じないのだけど、どんなppも会場いっぱいに余韻が漂います。

「美しい!」この一言!

なんのクセもなく淡々と弾く前半のソナタやスケルツォにも魅了されたけど、後半のプレリュードは圧巻でした。

魂をえぐられるような悲しみのメロディーの後には、天へ天へと向かっていく明るいメロディー。
24曲のプレリュードはこれの繰り返しでどんどん進んでいくのですが、それがひとつの物語のように、まるでパノラマを見ているように一気に語られます。
私も呼吸を忘れるほど聴き入って、最後の一音が強打されて、やっと深呼吸。
 
アンコールは「英雄ポロネーズ」と5番のフランス組曲から「サラバンド」

まさかバッハが聴けるとは思っていなかった!
拍手したくないほど、動きたくないほど、喋りたくないほど、心に染みいった!!

このまま昇天してもいい!と思えるほどオーロラのようにやわらかく会場全体を包み込む音!
ピアノってここまで美しい音が出る楽器なんだ!

 
帰宅後すぐに1月のガラ・コンサートのチケットも予約しました。
エリック・リーの演奏がこれがまた楽しみです!!! 

 
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2016年01月28日

ショパンコンクールのガラコン、堪能しました

首を長くして待っていた、「ショパンコンクール入賞者ガラコンサート」

6位までの入賞者がオールショパンプロで腕を競います。

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一位のチョ・ソンジンさんは先日リサイタルを聞いたので実力は知っていましたが、隅から隅までの完璧な演奏に場内は沸きに沸きました。

今日のもうひとつのお目当ては、4位入賞のエリック・ルー
オケを率いての「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」

ここでピアノがYAMAHAからスタインウェイに変わります。

どこまでもゆったりと柔らかく揺れる左手のアルペジョに、右手の第一音が鳴った瞬間に「息が止まるほど美しい!」とはこのことだと思いました。

アンコールはこれまた大好きな、17番のプレリュード。

10代の若さですが、3位のケイト・リウさん同様、これからの成長が楽しみなピアニストの一人です。

6位から逆に1位まで演奏しましたが、全体的に「木枯らし」や「バラード1番」などのように演奏効果の高い曲ではなく、じっくりと「音」を聴かせる演目が多かった気がします。
ピアニストもテクニックを披露する時代から、内面的な表現力を最重視する時代に変わってきたなー、と思えるプログラムでした。

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2016年10月08日

斎藤友子さんのコンサートに行きました

斎藤友子さんのコンサートに行ってきました。

普段は行くこともない「駒場東大前」

ここにはカフェはあっても、スーパーはないそうです。

駅を降りたところから、素敵な空間がサロンまで続きます。



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きっかけは、祥子先生のMホールで聴いたある曲。

室内楽の本番を終え、みんなで着替えていると誰が弾いているのかとっても素敵なピアノの音が聞こえてきたのです。



クラシックのようなJAZZのような不思議なメロディー。
「あ!これはマタイ受難曲の中の、主は憐れみたまえ!!」

私が大大大好きな曲です。

これを書いたのが、斎藤友子さんというピアニストと教えていただき「BACK to BACH」という楽譜を買い、生で聴いてみることになったのです。



ソロ・連弾・二台ピアノと贅沢なプログラム。
ドイツの思い出を、曲に折り込みながらのトークコンサートです。

自分が感じたことを感性のままに楽譜に起こし、自分で演奏できるって、なんて素敵なんでしょう!


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ピアノの淵にちょこんと置かれたお人形たち。

左側のお人形さんと二台ピアノのお相手のピアニストさんは、全くお揃いのドレスをまとっていました。


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完全Awayのコンサートだわ!と思っていたら。
あら、びっくり!
隣も後ろもお友達先生。
耳も心もリラックスできました。


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2017年11月04日

「Piano Duo Autumn Concert」


文化の日の昨日は、かねてから計画していた「Piano Duo Autumn Concert

場所は音楽空間「クレモニア」

オケのリハーサルでもよく使われる、このホール。

小ぶりですがヤマハのフルコンとカワイの二台があります。


先生仲間12人と、音楽好きなアマチュアを含む13人での二台ピアノと連弾のコンサート。


それぞれ自由に選んだ演目は、バロックから古典、ロマン派、近現、邦人作品までバランスのいいプログラム。


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レッスンに子育てに、自分の演奏、人並み以上に忙しい方ばかりなのに、

みなさん、本番が一番良くってさすがプロ!

みんなで作り上げていくから、本番が一番楽しい!


イツメンの片野先生と「カルメン」


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方向音痴を競い合う知子先生と「英雄」


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最後に、本日の演目の一つ「春告鳥」の作曲者

斎藤友子先生ご自身による、サプライズ演奏!

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やり切った後の、みんなでおすまし記念撮影


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でも意外と面白いのは、こっちのスナップ


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応援に駆けつけてくれた生徒さんたち

ありがとう!!先生も頑張ったよ!


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忙しい中来てくれただけでも嬉しいのに、お心遣いが心にしみます


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パパと待っててくれたかわいい二人の孫

早く大きくなってバーバのピアノ、座席で聴いてね!


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打ち上げいってきま〜す!


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でも私は違う場所で別口の集まり。最終的に夜中まで家飲み

ドレスをエプロンに着替えて、せっせと台所に!

「居酒屋いつこ」開店です!



先日入籍したばかりの次男夫婦の愛のデュエット「花のワルツ」

お嫁さんのピアノ、なかなかの腕前です。

気が付くとまじなレッスンしてしまうのは職業病?
後ろのタペストリー!


やば、ハロウィン片づけなきゃ!!


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音楽に触れ、いろんな人に会えた、それだけも満ち足りた休日でした。

参加してくれたお友達、いらしてくれたお客様、みんなに感謝です。


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2018年01月21日

「出版記念コンサート」

朝からレッスン。

大急ぎで電車に乗ってコンサートの併せ。

アレンジセミナーを受けて、そのままのメンバーで新年会。

今日も濃密なかけがえのない時間が流れていきました。



「動物の謝肉祭」

2/10のコンサートに向けて、作曲者の斉藤友子先生と2度目の併せ。

斬新なハーモニーとリズムがベースのこの作品。

豊かなイマジネーションの友子先生と連弾をしていると、「最初に楽譜ありき」「まずは正確に!」とガチガチに「ねばならぬ!」で凝り固まった私の頭が少しずつ柔らかくなっていくのを感じます。

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「ここはどういうタイミングで弾きましょうか?」


「わかんなーい。その場のノリでね!」


こんなアドリブを楽しめる気持ちのゆとり。愉快愉快!!


併せの後は、いつもは午前と午後に分かれているメンバーと初めて一緒のアレンジセミナー。

クラシックであれ、JAZZであれポピュラーであれ、音楽は細かいお約束も大事。

でも習えるのはそこまで。

プラス自分の感性。教えて頂いた知識を使って、どう表現するか。

恥ずかしがらずに、取り敢えずやってみる勇気。
楽しもう!!頑張ろう!!


一杯お勉強した後はステキなメンバーと素敵なお店で、おいしいお料理と笑いっぱなしのおしゃべりタイム
充電完了!!


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2018年04月01日

「重厚なドイツ音楽をプレイエルで堪能しました」

雨にも会わず楽しませてくれた桜も散り始めましたが、この陽気で私の大好きな「カイドウ」が満開に。
一日でも長く咲いてて欲しいなー!

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4月の初日は素敵なコンサートでスタートです。


野上真梨子さんの演奏は何度も聴かせていただいていますが、今回はプレイエルでのオールドイツ物の演目。

大曲のベートーヴェンもブラームスも圧巻の演奏でしたが、アンコールに弾いたショパンはそれはそれは美しく一つ一つの音が心に響きました。


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それにしても真梨子さんの指先にはセンサーが付いているのでしょうか?

ひとつとして弾き飛ばすことのない正確な打鍵。
音楽性はもちろんのことですが、あのテクニックは心から羨ましい・・・。

ショパンが愛したプレイエル。
譜面台にも、内部にも「PLEYEL」の文字が。


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置いてあるだけでも見とれてしまうほど素敵なフォルムです。

スタインウェイの音に慣れた耳にはとても新鮮な響きでした。


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